特別な感性を持つジェイソンは、幼い頃から自閉症と診断されていた。
生活に独自のルーティンとルールがあり、それらが守られないとパニックを起こしてしまう。
ある日、クラスメイトから好きなサッカーチームを聞かれたのに答えることができなかったジェイソンは、
56チームぜんぶを自分の目で見て好きなチームを決めたいと家族の前で言い出す。
こうして、ドイツ中のスタジアムを巡る約束をしたパパとの週末の週末の旅が始まった。
強いこだわりを持つジェイソンは、果たして推しチームを見つけることが出来るのか?
こども家庭庁こども家庭審議会推薦児童福祉文化財
「次世代への映画推薦委員会」推薦作品
東京都推奨映画
文部科学省選定 (少年/青年/成人/家庭向き)令和6年10月8日
ドイツ中の全56のサッカーチームを親子二人で見て、"推しチーム"を決める!
仕事の合間を縫って、自閉症の息子ジェイソンと週末ごとに旅をする父親ミルコ。
この二人の実話が映画化されるとドイツでは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』や『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』を押さえ、大ヒット!!
メガホンを取るのは、第55回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した『白バラの祈り
ゾフィー・ショル、最期の日々』(05)、『5パーセントの奇跡〜嘘から始まる素敵な人生〜』(17)のドイツの名匠、マルク・ローテムント監督。
父親ミルコ役に実力派俳優フロリアン・ダーヴィト・フィッツ(『100日間のシンプルライフ』)、難しいジェイソン役を見事演じ切ったセシリオ・アンドレセン、二人の旅を優しく見守る妻役にアイリン・テゼルらが脇を固める。
ドイツ中を旅しながら笑って泣けるこの秋1番のエンターテインメント感動作、誕生。
2020年にオンライン教育ゲームのテレビCMに出演して俳優デビュー。翌年、ミルコ・フォン・ユターツェンカとジェイソン・フォン・ユターツェンカの自伝的著書「Wir Wochenendrebellen」を原作とする長編映画『ぼくとパパ、約束の週末』で、マルク・ローテムント監督により、主役に抜擢された。
アメリカ・ボストン音楽院で演劇を学び、舞台で活躍後、テレビ、映画に進出。主演を務めた『Kiss me Kismet(英題)』(06)ではアドルフ・グリメ賞を受賞。脚本と主演を務めた、トゥレット障害の青年が母の思い出の地を目指すロードムービー『ヴィンセントは海に行きたい』(10/WOWOW)では、ドイツ映画賞において最優秀作品賞や最優秀主演男優賞受賞をはじめ、多数の映画賞を総なめにした。その他の主な出演作は『君がくれたグッドライフ』(14)、『はじめてのおもてなし』(16)、『お名前は アドルフ?』(18)、主演、監督、脚本を務めた『100日間のシンプルライフ』(18)など。
『アルマーニャ〜ドイツへようこそ!〜』(11)(ベルリン国際映画祭コンペティション部門)や、『Am Himmel der Tag』(12)で主役を務め、トリノ映画祭で最優秀女優賞を受賞したことでブレイク、またジョセフ・ゴードン=レヴィットと共演したスリラー映画『7500』(19)で注目され、腹部から赤ちゃんを盗まれた若い警官が自らの事件を解決しようとするオリジナルのミニシリーズ「Unbroken」(21)では主役を演じた。演技以外にも、イギリスの振付師ロイストン・マルドゥームを題材にした短編ドキュメンタリー『Trust me it works』(11)や、短編映画『Tanz mit ihr』(13)を監督し、コーク国際映画祭で初上映された。また、短編映画『Phoenix』(20)を脚本・監督。2023年には、長編映画監督デビュー作として、最近ベルリン映画祭やヨーロッパ映画賞で受賞し、オスカーのドイツ代表に選ばれたノラ・フィングシャイト監督の『システム・クラッシャー』(19)で高い評価を得たウェイデマン兄弟がプロデュースする英語の長編映画『Falling Into Place』が公開。
1988年に高校を卒業したローテムントは、当初、父親(ジキ・ローテムント)やベルント・アイヒンガーなどの映画監督のもとでプロダクション・マネージャーや助監督として働き始めた。1994年には、アカデミー賞にノミネートされた『カストラート』の撮影でフランス人監督ジェラール・コルビオのアシスタントを務めた。1998年に初の長編映画を撮り、『The strange behavior of sexually mature city dwellers during the mating season』でバイエルン映画賞と観客賞を受賞。2000年、長編第2作目『アンツ・イン・ザ・パンツ!』が映画ファンに広く認められる。2005年、ナチスに対する抵抗運動を行った白いバラメンバーで、21歳で処刑されたゾフィー・ショルの最後の日々を描いた『白バラの祈りゾフィー・ショル、最期の日々』で監督、プロデューサーを務め、ベルリン国際映画祭でユリア・イェンチが主演女優賞を、マルク本人は監督賞を受賞。2017年には、『5パーセントの奇跡〜嘘から始まる素敵な人生〜』を監督。先天性の病気で視力の95%を失った青年が一流のホテルマンを目指すヒューマンドラマを描き好評を博した。
永島昭浩(元サッカー日本代表)
サッカーを通じて家族のコミュニケーションが生まれ、立ちはだかる困難に挑み、乗り越えながら成長していく親子のストーリーがとても感動的でした。
サッカーの魅力や、人に与える影響力を存分に感じることが出来る作品だと思いますので、ぜひご覧ください!
佐藤勇人(ジェフユナイテッド市原・千葉)
ドイツ中のスタジアムをパパと巡って推しチームを見つける物語だが、ジェイソンの魅力にどんどん惹きつけられていき途中からジェイソンのサポーターになっていました。人間皆んなが持っている自身の弱みを認めて受け入れて立ち向かう姿に多くの方が考えさせられ勇気をくれる作品です。
犬飼智也(プロサッカー選手)
自分の家族と子供の事を思わずにはいられない映画でした。自閉症の息子が父とサッカー観戦を繰り返すたびに逞しくなっていく姿に感動しました。至る所にユーモアがあり、映画として面白いし、ドイツの数々のスタジアムの雰囲気、熱量もしっかりと描かれていて、改めてサッカーの持つ力を見た気がします。
三原勇希(タレント)
本当に観てよかった!ドイツサッカーの推しチームを探す息子と父の冒険は、想像以上に色んなことが起こってドキドキ。感傷的すぎず、ユーモアに救われ、でも苦しくて、愛に泣いた。自閉症の人の頭の中で何が起こっているのか、並べるルールが何を意味するのか、映画を心から楽しみながらも理解が深まった。
勝村政信(俳優)
数年前から「男旅」と銘打って、サッカー大好きで、人生に疲れたおっさん仲間が、いろいろなスタジアムでサッカー観戦し、地元の名物を食べ、温泉を堪能するという、ロードムービーのような遊びを始めた。だからこの映画の素晴らしさは、誰よりも理解していると思う。そしてジェイソン君の様に、サッカーを愛し過ぎているという病を死んでも治す気はない。
GAKU-MC(ラッパー)
家族の中での自分の役割や個性の強い息子、子育てに一生懸命で抱え込む妻への気遣い。
楽なことなんてないのが人生だけれども、それでも息子との旅を通して、かけがえのない時間を手にしていった主人公のお父さん。
子供を育てる同じ父として、この映画からとても勇気をいただきました。
チャンス大城(お笑い芸人)
小さな独裁者と言われたけど、息子ジェイソンは誰よりもナチスが嫌い。 何万人といるサッカー場はダイナミックな社会で。 何回もサッカー場に行くのは、社会に、少しずつ慣れていかないといけないという、ジェイソン少年の腹をくくった戦いなんだと思った。 最後あのチームを選んだのは、自分と重ね合わせたからではないでしょうか。エンディングロールの時に、実話なんだと知り、さらに涙が止まりませんでした。
エハラマサヒロ(お笑い芸人)
子どもを持つ僕にとって本当に心にグサッと響いてしまうお話でエンドロールではボロボロに泣いてしまいました。どうすることもできない家族の苦悩、 純粋にまっすぐ生きたいだけなのに上手くいかない子どもの葛藤、色んな壁を一つ一つ乗り越えるのは家族の並々ならない愛情。 苦しくなって温かくなって感情揺さぶられる素敵な映画でした。
土屋礼央(RAGFAIR)
この映画を観ると もっと家族が好きになって、もっとサッカーが好きになって、 もっと日常が喜びに溢れる様になります。実話をもとに作られた自閉症の息子との二人旅。良い人ばかり出てきます。 家族全員で鑑賞しました。あなたも週末、家族と一緒に是非!
伊藤壮吾(SUPER★DRAGON)
ジェイソンは、彼なりに、毎日を懸命に生きています。そんなジェイソンを、ミルコたち家族が大きな愛で支えます。ドイツ各地のスタジアムを巡るシーンでは、ドイツの鉄道が大活躍しています。親子の思いを乗せて走る、ドイツの列車たちにも注目してみてください。 家族の愛の物語、ぜひ劇場でご覧ください。
山登敬之(精神科医/明治大学子どものこころクリニック)
間違いは許さない、やりたいことはとことんやる、マイルールで一直線!の10歳児ジェイソン。この頑固で生意気、全力で甘えてくる息子をどうやって育てたらいい?と悩むパパ、ミルコ。そんな親子ふたりの成長の物語。笑って泣いて、自閉症の子どもの可愛さと家族の大切さがわかる映画です。
伊藤さとり(映画パーソナリティ・映画評論家)
感極まるシーンはすべて愛のカタチだった。 知ろうとする気持ちが愛情なんだ。 知ってもらおうとする気持ちは交流の一歩なんだ。 人はみんな凸凹の度合いも違うから、感じ方も人それぞれでいいと教えてくれる映画だった。 そして「こんな親になりたい」と心から思った。
吉田可奈(ライター・著書「うちの子、へん?」など)
「ありのままの君でいいんだよ」。 そう言えるおじいちゃんの優しさと、自閉症の息子のためにすべてを捧げた両親の決意。 ただの感動物語ではなく、障碍児を抱える家族の葛藤をリアルに描いた、温かくて強い、全員の成長物語。
ISO(ライター)
少年がサッカーチームに求めるのは、勝敗ではなく愛せるか否か。
人生にも似たその探求を通じて、自閉症当事者やその家族が感じる生きづらさや苦悩を分かち合うヒントをくれる。
もちろんそこにグラデーションがあることは前提で。
娯楽作としても見事な出来だが、共生社会に向けた道しるべとしても価値ある名篇。
伊藤亜和(文筆家)
かつて“エラー”と考えられていたカオスは、いまや自然界の基本要素である─。
人は誰もが特別で、それぞれのなかにカオスが存在している。
知り尽くすことができないとしてもなお、私たちのカオスは不意に触れ合い、熱を帯びる。
まる太 @maruta_eiga(映画紹介TikToker)
サッカーチームにしても何にしても、「理想」と出会うのは難しい。でもそれは、自分のオリジナリティの証でもあるはず。
同じものを大事にしているチームと出会えたらいいね。あわよくば友だちとか、本とか、先生とか、映画とか、、、そうやって理想を共有できるものに囲まれて生きていくんだぞ!ジェイソン!!
シャチのりょうた(TikToker サッカークリエイター)
偏見と差別の時代に多くの人に見てほしい。 自閉症の生きづらさ、学校や対応する家族。 父との約束から56チームを回り自閉症を克服しようとする姿に感動します。 海外ファンなら行ってみたいスタジアムの雰囲気がリアルに描かれており、全サッカーサポーターに見てほしい映画です!
東紗友美(映画ソムリエ)
映画好きがまたひとり、確実にふえる映画
今後サッカースタジアムではふたりを探さずにいられなくなるなぁ
『最強のふたり』『グリーンブック』『幸せのちから』に並ぶ、この話を心に支えに生きよう思える「人生のお守り」みたいな実話をまたひとつ知ることができました
こどもの好奇心の芽を育み無条件の愛情と尊厳をもって接するパパの姿、どんなに汚れても最高にかっこいい
終わらないハッピーエンドに拍手を!